金魚解放運動

2012-2017

Video, Board, Object(Goldfish)

 金魚に逆品種改良を施し、その祖先である野生のフナ姿へと戻すことによって、人間の手から解放するプロジェクト。実際に5年以上かけて交配実験を行っている。

 金魚を可愛いという人がいる。また金魚を奇妙だという人もいる。金魚解放運動は金魚という人工物をフナに戻すことによって、彼らの「野性」を取り戻す動物愛護活動である。

 金魚はフナに出発し、1700年間の品種改良を経て今日の姿を獲得した人工生命体である。彼らは完全に愛玩を目的としてデザインされており、その姿形から自然環境下で生き抜く力を持たない。そこで彼らの「野性」を取り戻すべく、金魚に逆品種改良を施しフナの姿へと逆行させ、人の手から解放することを試みる。

 金魚に刻まれた美意識と欲望を反転させるこのバイオ政治活動は、我々を再び、かつて繰り広げられた人類と金魚との愛憎劇へと誘うだろう。

【生命美学展】早稲田大学63号館、2012年10月18日〜28日

【バイオメディア・アート展】アキバタマビ21,2013年2月23日〜3月24日

​本作は早稲田大学生命美学プラットフォーム「metaPhorest」で制作しました。

協力

東京海洋大学 岡本信明 有本貴文 二見邦彦 冨澤 輝樹

東京農業大学第一高等学校生物部 川澄太一 熊沢 渓一郎

斎藤帆奈(展示・施工)、松原由幸(家系図デザイン)

©2018 Tomoya Ishibashi