金魚のコンポジションの実験

2015

Mixed Media (モニター, 鏡,キャンバス,アクリル絵の具,油絵の具,方眼紙,ゴミ箱のフタ)

オントロジカル・スニップ展(2015)

 金魚はその生涯のほとんどを水流のない環境で過ごす。観賞魚として養殖場で生まれ、池や水槽でその生涯を終える金魚は強い流れには縁がないし、そもそもそういった環境に合わせてデザイン(品種改良)された生物ではない。

 

 回流水槽と呼ばれる水流を発生させる装置に、複数の金魚を投入する。流れのない環境で生まれ育った金魚であるが、多くの魚類と同じく水流に逆らって遊泳する性質(走流性)を持ち、流れを与えると、一斉に同じ方向を向いて泳ぎ始める。この光景は、金魚に残された野性の証明のようでもあるし、逆に、彼らをよりいっそう人工的な機械のようにも思わせる。

 

 私は、この光景を映像に収め、そこから得た印象をフィードバックするように、映像を変形させ、歪め、破壊した。さらに、これらの過程を元に、半自動生成の絵画を制作した。

​​協力:東京海洋大学有本貴文研究室

©2018 Tomoya Ishibashi