Signifié on the Web

HD Video, iPad (2020)
 

石橋 友也 新倉 健人 二口 航平
Tomoya Ishibashi Kento Niikura Kohei Futakuchi  

AIが描くウェブ上の言葉とイメージの対応関係。

AI reflects the correspondence between words and images on the web.

Photo: Ken Kato Photo courtesy: Tokyo Arts and Space

特定の単語をGoogle画像検索にかけ、ヒットした大量の画像を深層学習し、イメージを生成させた。

 

例えば ”apple” の生成イメージでは、食べ物のりんご、Apple社のロゴ、Apple社の製品が入り混じったイメージが生成されている("apple"で画像検索を行うと、食べ物のりんごよりも、apple社のロゴや製品の方が多くヒットすることを確認できるだろう)。

 

また、”eighteen”の生成イメージでは記号の「18」に加えて、女性の裸体の影を確認することができる。これは ”eighteen”がインターネット上で、若い女性のポルノを検索する際に用いられる言葉であるからだ。

​本作はソシュールが定義した言語学の概念 "シニフィアン(signifiant)とシニフィエ(signifié)" に着想を得て制作した。シニフィアンとは「記号表現」であり、”apple”という文字や音声を指し、シニフィエとは「記号内容」であり、appleのイメージ、または概念そのものを指す。

​現代において、Google画像検索は、現在進行系でシニフィアンとシニフィエを対応付け、更新し続ける存在と言えるだろう。言葉とイメージの海としてのインターネット、それらを高速に対応付けるGoogle、さらにその結果を深層学習によって1つのイメージへと変換するAI。これらの連環によって生み出されたイメージを、人間によるシニフィアンとシニフィエの対応付けの試行錯誤の産物である辞書の表記を側に付し、提示する。

ディレクター:石橋 友也
AIエンジニア:新倉 健人
デザイナー:   二口 航平
Director: Tomoya Ishibashi
AI Engineer: Kento Niikura
Designer: Kohei Futakuchi

©2020 Tomoya Ishibashi